野焼き煙害被害者の会は省庁相手の活動なので、個別の案件には対応できませんが、各地の活動団体とは協力して取り組んでいきます。
そのひとつ、名古屋市平和公園の野焼き問題にも取り組んでいきます。
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名古屋市平和公園では、早朝より日没まで名古屋ドーム32個の面積278箇所の墓地の何処かが燃やしてます。
365日何処かで燃やしています。
ビニール、ペットボトル、靴にボール、お構いなしです。
、
名古屋市の見解によると、
野焼きは禁止されているが、法律違反だというと角がたつ。
平成10年に廃棄物野焼き禁止になったが、
例外として日常的なのはいいとされてきた。
そういう指導をしてきたので、条例も変えてないのに禁止ですよとは
もっていかないで、説明して理解してもらう方法をとる。
とのことです。
更に別のところでは、「宗教行事と認識している」と言っているそうです。
名古屋市の対応には怒りを覚えます。
明らかに違法行為であることに違いありません。
墓地で行われた焼却行為は、周辺の生活環境と住民の健康に重大な影響を及ぼすものです。
墓地や寺院において野焼きが許可されるのは、「公益上やむを得ない場合(どんど焼きなど)」に限定されますが、お供え物や参拝者の持ち込みごみなどの廃棄物はクリーンセンターに持ち込むなどの処分方法がとれるものであり、公益上やむを得ず焼却するものではありません。
仮に「軽微なたき火程度」であったとしても、軽微なたき火とは苦情が発生しない程度のものですが、本件において悪臭により喘息が悪化するなどの健康被害の苦情が発生しています。
廃掃法第2条の4及び第3条において、全ての国民と事業者に廃棄物の適正処理の責務が定められており、墓地だから、軽微な焚き火だからといって廃棄物を頻繁に焼却処分する行為は、法第16条2の例外規定を逆手にとった極めて悪質なものです。
刑事告発も視野に、抗議していくつもりです。
(追記)
平和公園の歴史について調べました。
戦後の焼け野原の名古屋に広い道路を作るため、「戦災復興墓地整理委員会」を作り、昭和22年、市内に点在する279寺院の所有する墓碑189,030基を、現在の「名古屋市平和公園」、市内の東部丘陵にある約148haの土地に移転する「墓地移転」がスタートしました。
墓地移転には『墓地があるからお寺が成り立っているのに、稼ぎ場所がなくなるようで不安だ』『墓地まで遠くなり、不便になる』などと反対がありました。
しかし、初代委員長を務めた乾徳寺という曹洞宗の寺院の住職高間宗道氏が、『それは仏教従事者としての堕落だ!』と一喝して、住職たちを説得しました。
(参考:シニアガイド)
(画像:愛知学院大学セミナー資料)
高間氏「いつまでも寺院が墓の上にあぐらをかいて檀家からのつけ届けを待っていていいものか。むしろ本堂が焼かれ、墓もとられた焼跡から生まれ出るものこそ本当の宗教だ。社会のために役立つものなら、この際、名古屋百年の大計のために喜んで墓を移転すべきだ。」
もし、高間氏が今の状況を見たら何と言うでしょうか。
人が苦しんでいるのを助けるのが本当の宗教だと思います。
2021年には名古屋で「名古屋未来環境EXPO2021」が開催されます。
未来環境にふさわしい対応をして欲しいものです。
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