★「SDGsで考える野焼きと環境問題(作成2020.1.7)」はこちら(PDF)
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
環境・健康・貧困・差別などに関する世界の政策として、2015 年 9 月 25 日、第 70 回国連総会の場で「持続可能な開発のための 2030 アジェンダ」が採択されました。
このアジェンダは、持続可能な世界を実現するための17の持続可能な開発のための目標(SDGs)・169のターゲットから構成され、地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。
野焼きと関係のある項目をピックアップします。
目標 2. 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
2.4 2030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。
目標 3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する
3.9 2030年までに、有害化学物質、並びに大気、水質及び土壌の汚染による死亡及び疾病の件数を大幅に減少させる。
目標 9. 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る
9.4 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。
目標11. 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する
11.6 2030年までに、大気の質及び一般並びにその他の廃棄物の管理に特別な注意を払うことによるものを含め、都市の一人当たりの環境上の悪影響を軽減する。
目標12.持続可能な生産消費形態を確保する
12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
12.8 2030年までに、人々があらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。
目標 13. 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
実施手段について、「活性化されたグローバル・パートナーシップは、政府、市民社会、民間セクター、国連機関、その他の主体を集結させるとともに、あらゆる利用可能な資源を動員し、すべての目標とターゲットの実施を支援するための全世界の強い関与を促進する。」とされています。
つまり、政府や企業だけの問題ではなく、全ての人間の行動目標としなければなりません。
アジア太平洋地域の大気汚染対策としては、アジア内外の多数の環境専門家の協力のもと、「アジア太平洋地域の大気汚染:科学に基づくソリューション・レポート」がとりまとめられました。
食料安全保障、大気・水・土壌の質、生物多様性、気候の観点から人間の健康と環境にベネフィットをもたらし、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に資する選択肢として、「クリーンエア対策トップ25」を選定しました。
この対策で、
が掲げられています。
(参考:環境省「アジア太平洋地域の大気汚染:科学に基づくソリューション・レポート」)
日本国においては、「SDGsアクションプラン2019」が策定されており、国家戦略の主軸に据えられています。
この中でも農業における環境保護・大気汚染対策・健康対策が求められています。
<まとめ>
国連は、環境保全・温暖化防止・人の健康を守るために、廃棄物の適正処理と環境保全型農業の推進を誓い、日本国においても最重要課題に掲げられています。
それは国だけでなく、全ての人間の行動目標としなければなりません。
誰一人取り残さないことが最も重要です。
「昔からやっていた」などという安易な理由で、野焼きによる健康被害を許してはなりません!
関連ブログ「SDGsと野焼き削減の取り組みについて」
(SDGsに関する公的機関等のリンクが閲覧できます)
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