未規制燃焼由来粒子状物質の動態解明と毒性評価
国立環境研究所研究プロジェクト報告第 133 号 2019 年 2 月 7 日
国立環境研究所 地域環境研究センター 高見昭憲
https://www.nies.go.jp/kanko/tokubetu/setsumei/sr-133-2018b.html
【論文概要】
疫学的調査研究により、大気中微小粒子状物質(PM2.5)の短期曝露が循環器・呼吸器
疾患の発症や死亡率と相関することが示されている.
PM2.5 は元素状炭素、有機炭化水素、硫酸塩、硝酸塩、重金属などによって構成されてお
り、これらの物質によって誘導される酸化ストレスが呼吸器・循環器系疾患を引き起こす
と考えられている.1)2)
野焼き実験にて得られた試料を利用して、細胞の酸化ストレス応答から、野焼きの毒性
を評価したところ、野焼き由来粒子は酸化ストレス誘導能が高かった。
1) Dominici F.,Fine particulate air pollution and hospital admission for cardiovascular and
respiratory diseases. JAMA, 295, 1127-1134. (2006)
2) Samoli E., Associations between fine and coarse particles and mortality in Mediterranean
cities: results from the MED-PARTICLES Project. Environmental Health Perspective, 121,
932-938.(2013)
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