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モモのせん孔細菌病


2020年9月9日、甲府市ホームページより

モモのせん孔細菌病やブドウの晩腐病のまん延に伴い、各地で果樹の剪定枝等の焼却量が増加することが予想されます。

大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解のほどお願いいたします。

 

 

せん孔細菌病とは長野県農業関係試験場

細菌によって起こる病害で、果実被害や早期落葉が問題となる。風当たりの強い園や地域では特に発生しやすく、近年、発生が拡大している。

 

発病条件長野県農業関係試験場

病原菌は秋期に新梢の芽や皮部組織に感染し、病斑を形成することなく越冬する。春先から枝の組織内で増殖し、春型病斑を生じて、ここから菌が飛散して葉や新梢、果実に感染する。傷口から感染しやすいので、風当りの強いところでは発生が多い

落花期~ 7月に降雨が多いと多発する。果実発病は収穫のほぼ1ヶ月以上前の感染によって起こり、以後の感染では発病しない。枝への秋期感染は主に9月の強い風雨によって起こる。従ってこの時期に台風の来襲を受けた翌年には発病が多くなる。

 

 

防除対策(甲府市)

春型枝病斑(スプリングキャンカー)や芽枯れ枝等の罹病枝は、今後の本病の伝染源となるため、これらの枝の剪除などの耕種的防除と薬剤防除を継続して徹底する。

特に、罹病枝を残したままで強い風や雨が続くと、その枝が伝染源となり葉や幼果へも感染が拡大するおそれがある。

(1)耕種的防除

黒紫色に変色した春型枝病斑、芽枯れ枝、先端の枯れた枝、生育不良枝は、見つけ次第せん除し、ほ場外に持ち出すか土中に埋めて処分する。

特に、樹冠上部に残すと、降雨により樹全体に感染が拡大するため注意する。

(2)薬剤防除(表1)

葉や幼果に感染してからでは防除効果が低下するため、下表を参考に定期的(7~10日間隔)に薬剤を予防散布する。使用する薬剤の使用回数、収穫前日数に注意する。

 

その他の防除対策

福島県

切除した春型枝病斑は、園外で適切に処分しましょう。

 

 

 

筆者の考察

この病気は細菌が風雨によって飛ばされ傷口や気孔から侵入して発病します。

感染した部位は速やかに切除し、園外に持ち出して適正処理することが必要であると指導書に書かれています。

病害虫に感染したからと言って必ず焼却するものではありません。

甲府市の注意喚起「剪定枝の焼却が増えるから理解しろ」というのは、不適切な表現と言えます。

 

 

 

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コメント: 4
  • #1

    除去 (日曜日, 14 3月 2021 00:12)

    一番良いのは選定して遠くへ処分
    軽トラ乗せてクリーンセンターが一番て事ですな

    近場で生木なんて燃やしたら低温燃焼で殺菌すらされず
    むしろ広範囲にばら撒いてバタリアン状態の可能性すらある
    まぁ思慮の足らない役所や農家は焼けば消えるぐらいの認識なんだろうけど
    臭いがキロレベルで離れてても臭うって事は菌と成ると…。

  • #2

    馬の耳に念仏 (日曜日, 14 3月 2021 07:28)

    空気より重い気体は下に溜まる
    こんな小学校で習う事すら理解できない連中に何言っても無駄

    焼けば全部飛んで行くと思ってる脳タリン

  • #3

    そう言えば (日曜日, 14 3月 2021 14:09)

    TVで先日籾殻を焼かずに土壌に混ぜ、ぼかしとして使う農法を鉄腕DASHでやってました。
    これがポツンと一軒家だと無駄に焼いて燻炭にしてから。
    野焼きしてる老害には後者の方が評判が良いから質が悪い。

  • #4

    水なら (日曜日, 14 3月 2021 16:37)

    昔は何でも水に流しても海にまで行けば綺麗に成ると言って流してた結果が
    昭和の河川汚染。
    何でも焼けば消えて無くなると言って焼いてた結果が
    PM2.5の大気汚染や地球温暖化。

    水なら目に見えるが空気は目に見えないから
    想像力欠如してる馬鹿にはわからないらしい。